牝の発情


普段は日記のようなブログですが、稀に真面目に書く事もあり、今回は稀な回です。


過去にも何度か記載していますが、牝に発情が来るとだんだん牡が落ち着かなくなってきて、そしてピークの少し前当たりから鳴いたり少しの事で吠えたりと色々な変化があります。


牝の発情については、当犬舎では日数ではなく牝の身体の状態と経過で判断しますが、牡犬の反応もとても参考になります。


ピークの頃は個体差はありますが牡達は犬が変わったようになります。

昔はよく牡が盛ってしょうがない、なんて言葉を耳にしましたが、

牡は牝に反応しているだけで、発情している訳ではなく、

発情期の牝がいなければ牡は反応する事はありません。


牝の発情について稀に生理という言い方も聞きます。

これが何を意味しているのかはわかりませんが出血があるからそう呼ぶのでしょうか?


犬の発情は人間の生理とは仕組みが全く異なり実際には生理という言葉は正しくありません。

出血する場所も出血の仕組みも働きも違いますし、一連のサイクルの順番も異なり、更に牝によっては全く出血しない牝もいますので、生理という言い方には個人的には違和感を覚えます。


出血の無い牝が凄く良い牝だった時に子を取りたければ繁殖者の技術もそれなりに必要になると思います。


これまでの流れから交配についてですが、

交配の時には牡にも牝にも上手い下手があるのですが、実は思ったように簡単にはいかない事も多くあります。

交配不成立で一番多いのは、時期のズレ、牝が乗らせたくない、牡が乗る気にならない、双方がその気になっても上手く成立しない、これらの要因に寄るものだと思います。


交配に関して当犬舎のエース犬は鉄心で、牝が座ろうがしゃがもうが前足で引き上げ持ち上げて交配してしまいます。

鉄心は大きいので10㎝の体高差のある牝でも後脚を縮めたまま高さを調整して交配してしまいます。


こうしたところに牡の能力の差もあるわけですが、当犬舎ではこれが出来るのは鉄心だけです。

残念ながら黒風はこうした事は今の時点では出来ず、体高差がかなりある牝だと手助けしてやらないと交配は成立しません。


牝側から牡に合わせていくという事は殆ど無いと思いますが、昔の牝は牡が下手だと自分から調整して合わせにいく牝もいたと聞いておりますが、当犬舎の犬も含めて未だにお目に掛かったことはありません。


牡か牝のどちらかが上手いと交配も楽なのですが、、、

甲斐犬 源狼犬舎

天然記念物指定甲斐犬愛護会所属の 甲斐犬専門犬舎、甲斐犬ブリーダーです

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