降龍1歳4ヶ月と甲斐犬の毛について
このところ気温も下がり犬達の毛の色素も良くなってきました。
甲斐犬の毛色は季節や時期、換毛によっても、その濃淡が変わります。
毛については毛量という事が良く言われますが、当犬舎では昔とは違って今は住宅事情により全て室内飼育のため、毛量は出ません。
毛はどの犬でも外で飼い冬場になれば多少の個体差は有っても毛量と長さは出ます。
そのために普段の考え方としては毛量ではなく毛質を重視しています。
毛の質そのものに関しては、持って生まれたもの、血統が主として関係してきます。
勿論、管理で少し良くする事は出来ますが、遺伝的に良い毛を持っている個体程にはなりません。
甲斐犬の粗毛、いわゆる剛毛の事ですが、粗毛が全身にあるかどうか、またその硬さ、太さ、それらを重視し、この犬を外で飼うと吹いた綿毛と合わせてどうなるか、そうした事を考えて犬を見ていきます。
単に毛量が多いだけの犬にならないように気をつけなければなりませんし、実際には毛だけではなく、他の部分とバランスよく組み合わせていきますが、頭では考えられても作るとなると本当に難しいです。
秋の展覧会以降、久しぶりに降龍を引いてみました。
この犬は普段は室内にいるので毛は良くありませんが冬場に外で飼ってやれば、毛量多く粗毛の開立の良い状態になります。
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