玲瓏のヒート15日目~と牡犬の反応

2月6日になり玲瓏のヒートが15日目を迎えました。


前回の記事で以下のように予測しました。

玲瓏15日目(2月6日)から交配適正日

夏凛17日目(2月9日)から交配適正日

実際には目視だけでなく、触れる事や牝の反応も含めて確認を行います。


2月6日は仕事を終え、帰宅後に確認すると、牡犬達も前日とは打って変わってかなり強い反応を示しており、玲瓏は発情期に入ったと思われます。

予測の通りなら今日7日から2日後の9日には夏凛が17日目となり発情期に入りますので、暫くの間は牡犬達も大変です。


当犬舎では過去20年は外で甲斐犬を飼育しましたが、東京都内の近年の住宅事情や、近隣環境の変化により外での飼育が難しくなった為、不本意ながら現在では全ての犬を室内で管理しております。

室内管理のメリット、デメリットは色々とありますが、それはまた別の機会に記したいと思います。


当犬舎のケースになりますが、今回は発情中の牝がいる場合の牡の反応について記したいと思います。


室内という密閉に近い空間で発情期の牝と牡を同じ場所で管理をする場合、換気をしても、清掃、消毒、消臭をしても、殆ど効果はありません。

牡が我を忘れるくらいになる事もありますので、その場合は牝と物理的に隔離するしかありません。

特に他の牡犬が近くにいると牡の気性はかなり荒くなる傾向があります。

少しの物音にも過敏に反応し唸り声を上げる事もあり、運動に連れ出しても興奮状態が続きます。

この時の牡は接し方を間違えると飼い主にも攻撃性を出す事もありますので、牡を複数飼育している場合で発情期に入った牝が近くにいる時は特に注意して管理を行う必要があります。

牡が1頭の場合は、他に脅威となる存在がいなければ、攻撃性が出るというよりは、ヒンヒン、ヒーヒー、ピーピーという感じに、反応としては鼻を鳴らすように鳴く事や、高い声をで鳴く事が多いと思います。

どちらの場合にも共通するのは反応が過敏になり多少吠えやすくなるかもしれません。


他に、発情中の牝を運動に連れ出すと、牡犬達が悲しそうな声で遠吠えをします。そのうち、共鳴して残った他の牝や子犬も同じように遠吠えを始めます。


現在は室内で甲斐犬を飼育されている方は大変多くなったと思いますが、一般的な家庭用の室内ケージであれば、甲斐犬の牡はその気になれば簡単に食い破ります。

更に牝のケージを食い破り、侵入しようとする事もあります。

個体差があり、牝との相性もありますので、全ての牡がそうなるわけではありませんが発情期の牝と牡を同じ空間で飼育する場合には相当の注意が必要になります。


当然ですが、普段から普通に接している牡と牝同士であれば、発情中の牝と同じ空間で牡をフリーにすると、ほぼ自然交配をしますので交配計画の無い場合は危険な行為だと言えます。

例外的な事としては、交配を未経験のまま有る程度の年齢まで成長した牝の場合、相手によらず交配そのものを拒否するようになる事があります。



甲斐犬 源狼犬舎

天然記念物指定甲斐犬愛護会所属の 甲斐犬専門犬舎、甲斐犬ブリーダーです

0コメント

  • 1000 / 1000